虹の橋

愛鳥が息を引き取ってしまった時。
きっと辛くて辛くて、何も手につかないでしょう。

でも、もしかしたら、「いつか」の日に備えて愛鳥はあなたを待っていてくれているかもしれません。
天国のほんの少し手前で。

 

虹の橋

 

天国の少し手前に、「虹の橋」と呼ばれている場所があります。
生前、誰かと親しく過ごしていた動物たちは、
その命を終えた時、「虹の橋」のふもとへ行くのです。
 

そこには、草原や丘が広がっていて、
動物たちはそこで駆けまわり、
ともにじゃれあって、楽しく遊んでいます。
 

お腹いっぱいのごはんと、綺麗なお水、
そして優しい太陽の日差が豊富に降り注ぎ、
みんながその温かな場所で、のんびりと暮らしています。
 

病気にかかっていた子も、年老いた子も、みんな元気を取り戻し、
傷の痛みに苦しんでいた子もすっかり健康な体を取り戻し、
昔のように、そしてまるで夢のように、そこでは過ごしているのです。
 

動物たちは幸せに暮らしているのですが、
たったひとつだけ、心を満たしていないことがあります。
それは、かつて共に過ごし、愛し合い、寄り添っていた人が、
ここにはいないということ。
 

動物たちが一緒に遊んで、駆けまわっていたある日、
その中の1羽がふっと立ち止まり、遠くを見つめていました。
彼の目は、次第にキラキラと輝きだし、喜びで震えだします。
突然、彼は仲間から離れ、草原をすごい勢いで飛んでいきます。
速く、速く、それはまるで風のようです。
 

その子の視線の先にいたのは、
共に過ごし、愛し合い、寄り添っていたあなたでした。
 

その子とあなたは、虹の橋のふもとで再び出会います。
あなたは、愛するわが子を抱きしめ、愛情いっぱいにふれあい、
二度と離れることはありません。
 

あなたは満面の笑みで幸せにあふれたキスを受け、
もう一度、愛するわが子を抱きしめるのです。
そして、わが子の顔をのぞきこみ、見つめあっては、語りかけます。
 

きみと別れてからの長い長い人生を、
私は一生懸命生きてきたよ。
その人生の中で、きみを忘れたことは一度たりともなかったよ。

やっと会えた。
 

そしてあなたたちは寄り添いあって、
共に天国へ続く虹の橋を渡っていくのです。

 

作者不明
訳○LOVE!LoveBirds