クリプトスポリジウム症
コザクラインコはクリプトスポリジウムという厄介な寄生虫が有名です。
飼い鳥の医学by横浜小鳥の病院さんのHPで詳しく書かれています。
下記引用させて頂きました。
原因 寄生虫の一種で、原虫に分類されるクリプトスポリジムが胃に感染することによって起こります。 発生 コザクラインコ、特に5歳以上になってから発症することが多いです。 症状 発症する前は無症状ですが、発症すると慢性頑固な吐き気、嘔吐がみられます。吐き気、嘔吐は、朝にみられることが多く、粘稠性の高いネバネバした液を吐き出します。食欲は低下し、徐々に衰弱していきます。
吐物を誤嚥することにより、肺炎を起こすことがあります。診断 糞便のショ糖浮遊法検査により、クリプトスポリジウム のオーシストを検出します。 レントゲン検査では、中間帯(腺胃と筋胃の間)の拡張がみられることが多いです。(レントゲン写真参照)
治療 人を含め多くの動物に感染するクリプトスポリジウムがみつかっていますが、未だ駆虫薬は開発されていません。人では、効く可能性がある薬剤として、ニタゾキサニドとパロモマイシンが使用されますが、コザクラインコの治療にもこれらを用います。しかし投薬により、完全に駆虫することはできず、投薬中は糞便への排泄の減少がみられますが、投与を中止すると、また排泄量が増えてきます。
よって胃腸薬や吐き気止め、抗生物質、抗真菌剤など対症的な薬剤を使い、胃炎吐き気をコントロールします。予後 発症すると完治することはないので、徐々に衰弱します。
記載の通り、一度発症すると今の医学では完治する治療方法はありません。
感染だけではなく、生まれた時から持っている子もいるそうです。
早く鳥の医学が発達して、完治する方法が見つかる事を祈ります。
クリプトスポリジウムは伝染してしまう為、複数飼育をしている場合はかなりの注意が必要です。
糞から感染してしまうので、健康な鳥さんが、寄生虫を持っている鳥さんの糞を突く事はもちろん、毛づくろいをしてあげる・くちばしをぶつけ合う等という行為にも注意しましょう。
現在、コザクラインコ・オカメインコ等の発症が確認されていますが、他種の鳥さんが絶対に感染しない・発症しないという保証はないようです。(研究が進んでいない為、明らかでない。)
放鳥は分けて行い、部屋の中の清潔さにも気を配りましょう。
私の愛鳥の話
私の愛鳥はクリプトスポリジウム症です。
3歳の時、健康診断で発症が分かりました。
その時点で特に症状はなく、ごはんもモリモリ食べていたので、本当に普通の健康診断でした。
その時、初めてクリプトスポリジウム症の事を知りました。
先生は私に、クリプトスポリジウムについて、たくさんの事を教えてくれました。
- 完治する治療方法は今現在ない事
- 5歳を過ぎた辺りで寄生虫が悪さをし始める例が多い事
- 食欲がなくなったり、体調が悪くなったら症状を抑える薬で治療していく事
- 旅立ちまで悪さをしない寄生虫もいる場合もある事
発覚した時はとても悲しかったですが、何かあった時に対処方法を知っている事はとても心強いです。
今はまだ特に症状は出ていませんが、年に2回健康診断には行っています。
検査の度に必ずクリプトスポリジウムが顕微鏡にうつるわけではないようで、「今回はいませんね~。」と言われる時もあります。
いなくなればいいのにな、と正直思います。
今現在は治療としてしてあげられる事はないので、毎日楽しくごはんを食べて、運動してもらえるよう努力しています。
もっと鳥の医学が進歩して、完治する日が来るといいな、と心の底から願っています。